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写真から見る構造

HOMEボディカバーへのこだわり > 写真から見る構造


仲林工業ボディカバーの構造を写真とともに解説します。



全体シルエット

こちらからメーカー別に辿ると、車種別に採寸したサンプルのシルエット(基本的にオプションや留め具の装備されていないもの)をご覧いただける場合があります。

以下では、各ポイントについてピックアップ致します。


フロントに黄色い三角。これが目印!




フロントのナンバープレートの下辺りに、黄色い三角形の生地が付いているのがわかりますでしょうか。
仲林工業のボディカバーは、すべてにフロント(前側)を示す目印として黄色い三角の生地を付けています。装着の際は、この黄色い三角を車の前側と認識していただけますと、カバー装着が手際良く行えます。
カバーの中身は、ユーノス・ロードスター(初代)。



日産 フェアレディZ(Z34)の装着シルエット




ドアミラーやフェンダーミラーなどのミラーに対しては、ミラー袋を付けることで突っ張りを解消します(詳しくは、「各々のミラーに合った加工」のページをご確認ください)。
仲林工業には、基本的にこのミラー袋が最初から標準装備されています(キャリア付きになった場合、位置がずれることから装備することができません)。
ただし、旧車、また一部の車種に対しましてはミラー袋が付かないことがあります。ウェスタンミラー等の、特殊なミラーの場合も付かないことがあります。その場合は、カバーのその部分が多少、張ってしまいますが、全体的に装着、ご使用いただける構造となっております。
もし、ご自分の車のカバーに確実にミラー袋が付くのか気になる方は、お問い合わせくださいましたらご返答させていただきます。
カバーの中身は、日産 フェアレディZ(Z34)。



MINI クーパー(S)クラブマンの装着シルエット




車のボディ形状によっては、このようなボリュームのある雰囲気になります。
仲林工業ではいくつか留め具を用意しておりますが、その中のひとつ、「すそ紐絞り加工」を施しています。



汚れはじめたボディカバー




丸みを帯びたクーペのリア部分。リアスポイラーがあるため、線状の突っ張りと皺が見受けられます。仲林工業の生地は伸縮性がないため、ボディ形状にもよりますが、この程度の皺が発生することもあります。
また、使用開始から月日の経過したカバーのため、うっすらと生地表面に汚れが付いているのがうかがえます。汚れ具合も含め、ご参考ください。



トヨタ コロナプレミオに対する汎用タイプ(5型)のフィット性




ボディカバーの中のお車は、平成11年式、型式:GF-AT210のトヨタ コロナプレミオ プレミオ。
この車種は、専用タイプの型ではなく、汎用タイプの型対応となります。専用タイプと汎用タイプのちがいにつきましては、こちらをご覧ください。
仲林工業ボディカバーは、汎用品であってもこのレベルのフィット感は望めます。



スバル BRZ(初代)の完成品




こちらはスバル BRZのTT-9000(裏起毛)生地による完成品となります。「膨らみ防止の通気筒」2対4個装備、留め具は「腹下通しの2.8メートル留め具×すそ紐絞り加工」仕様になっております。
完成品の装着確認のために、お客さまが実車にてご来社くださいました。お持込くださいましたお客さま、ありがとうございます!



補助ミラーが付いている場合は……




助手席側の前に、望遠鏡のような、補助の役割を果たす補助ミラーが付いているお車があります。この場合は、基本的にこの補助ミラーに対しましても袋をお付けしております(詳しくは、「各々のミラーに合った加工」のページをご確認ください)。
但し、一部の車種、また一部のRV車、ウェスタンミラー等特殊なミラーが付いている車両に対しましては、補助ミラー袋は付かないことがあります。その場合は、カバーのその部分が多少張ってしまいますが、全体的に装着でき、効果的に使用できるカバーとなっております。
もし、ご自分の車のカバーに確実に補助ミラー袋が付くのか気になる方は、お問い合わせくださいましたらご返答させていただきます。
カバーの中身は、トヨタ ハリアー(2代目)。



アンテナに対応した加工は?




カバーの中身の車は、4代目となりますレクサス GS。少々、わかりにくいのですが、ルーフ後方にシャークアンテナが装備されており、その部分が軽くテント状に吊っているのがうかがえます。
アンテナに対しての加工、また考え方をこちらにまとめておりますので、車にアンテナが付いているお客さまはご確認ください。
カバーの中身は、レクサス GS(4代目)。



ボンネットマスコットに対して、マスコット袋を装備することもできます




基本的には、仲林工業ボディカバーはボンネットマスコットに対し、マスコット袋は付きません。マスコット袋があることによるデメリットもあるためです。そのデメリットが解消される場合、またはどうしてもマスコット袋装備を希望されるお客さまへは、マスコット袋をお付け致します。詳しくは、「ボンネットマスコットに対して」をご覧ください。
カバーの中身は、メルセデス・ベンツ Sクラス(W221)。



箱型ワゴンの装着イメージ




箱型ワゴンタイプの車にカバーを装着した画像です。リア部分の四角い場合は、後ろ姿がこのような感じになります。
カバーの中身は、トヨタ bB(初代)。



背面タイヤ付きの車では……




背面タイヤ付きの車にカバーを装着した画像です。背面タイヤに合わせて袋が付くなどの加工はありませんが、背面タイヤが入るようにカバーのリア部分に余裕を持たせています。タイヤのついている箇所、サイズにもよりますが、この程度の張り、また皺の発生があることを確認ください。
ちなみに、タイヤが中心よりやや右側についているため、この右側よりも左側の方が余裕が出て、写真よりもややだぶつきます。
この写真のカバーはTT-9000(裏起毛)生地による完成品です。「膨らみ防止の通気筒」2対4個装備、留め具「腹下通しの2.8メートル」仕様となっています(留め具は装着していません)。
カバーの中身は、ランドローバー・ディスカバリー(2代目)。



セダンタイプの装着イメージ




カバーの中身は180系のクラウン。汎用タイプの7型を装着しています。
ちょっとお古いセダンタイプの場合は、このような装着イメージになります。留め具は「バックル式のフック型留め具」、「腹下通しの2.8メートル留め具」が使用できるように、カバーにメス型部品が縫い付けられています。
ちなみにこの写真では「バックル式のフック型留め具」を装着しています。



留め具を「付けない(ゴムのみ)」を選択すると……




留め具の選択肢で「付けない(ゴムのみ)」を選択すると、このようにカバー本体にメス型部品は付かず、カバーのすそ四隅に絞りのゴムだけが入ります。
あくまで風の吹きつけない室内保管の場合にご検討ください。屋外や、風の吹きつける環境では、留め具が「付けない(ゴム)」の場合、めくれあがったりボディから剥がれて飛んでいってしまうことがあります。
カバーの中身は、日産 シルフィ。



ハッチバックの背面はこんな感じです




ハッチバック車の例として、フォルクスワーゲン up!(アップ!)を掲載しました。ハッチバック、またワゴンの場合、真後ろからはこのような感じになります。
もっとも、後ろ姿は形状により皺の寄り方、また張り等も変わりますので、あくまで参考としてお考えください。
カバーの中身は、フォルクスワーゲン up!。



ホンダ NSXの装着イメージ




今でも専用カバーのオーダーをよく頂くNSXの完成品です。生地はTT-9000(裏起毛)生地、オプションの「膨らみ防止の通気筒」を2対4個装備、留め具で「すそ紐絞り加工」を装備しています。
車種によってちがいはありますが、2シーターのスポーツカーの装着シルエットは、このような感じになります。
カバーの中身は、ホンダ NSX(初代)。


ボディカバーの装着イメージは、その車種により異なります。
また、皺の発生や張りに関しても、車種、付属品の有無、また掛け方などにより変化いたします。仲林工業ボディカバーのイメージとして、ご参考ください。



縫い目・縫製

繰り返しの着脱や過酷な環境に耐えるには、縫製の糸はもちろん、その縫い方も肝要になります。言わずもがな、強めに縫ったからといって実際の品質上、強くなるとは限りませんし、太い糸=強い糸という単純なものでもありません。糸の太さによってはミシン目(穴)が広がり、雨水や汚れの侵入を多く許したり、デメリットが出てきてしまいます。見た目が「強そう」な縫製であっても、実際の使用においてそうでなければ意味がありません。

仲林工業では、50年以上培われてきたノウハウを基に、今でもよりベストな縫製を研究、追求しています。しっかりと縫い合わせるべきところは2本針で、広がったり縮んだりするすそ部分は動きに柔軟な1本針でと、ミシンを使い分けるのはもちろんのこと、ボディカバーとしての効果を見据えた、かつシンプルな縫製を心がけています。
衣類などの縫製関係に詳しくない方からすれば、初見時に「え? こんなものなの?」と思われてしまうかもしれません。

各箇所の縫い目・縫製について解説します。
写真のカバーは「腹下通しの2.8メートル留め具×すそ紐絞り加工」、「膨らみ防止の通気筒」装備の仕様ですが、その他の仕様でも縫い目・縫製は基本的に同じです。



すそ部分。1本針による1本のミシン糸で縫い上げています。




すそ部分の内側。切り端となる箇所は折り返したうえで、1本針で縫い上げています。




同じくすそ部分ですが、こちらはカバーの側面の生地に該当します。ちょうどタイヤやホイールが触れる面のすそです。ひとつ上の折り返しとは少しちがうことがわかります。
反物の織地(生地)は、両側に「耳」というものが存在します。私どもは業界用語で「ブルドーザー」と呼びますが、まさにブルドーザーのタイヤ跡のような「耳」です。穴のようなものも点在しています。これは切り落として上のように折り返しのうえ縫製した方が見た目は美しいのですが、「耳」はまず千切れることも裂けることもない非常な強度を持っています。この強度を活かして、仲林工業は「耳」の利用できる箇所はあえて「耳」を残したままの折り返しを行います。

※「耳」は凹凸があるため、その上を走る糸(縫製ライン)がブレてしまうことがありますが、カバーの効果・使用には問題ありません。




フロントを示す黄色い三角の内側の縫製ラインです。




カバーのすそは一直線とは限りません。近頃は特に特徴ある形状の車体に合わせて、フロントやリアバンパー下部への入り込みが足りなくならないよう、部分的にすそのラインを変形させたうえで縫製しています。




こちらも同様です。
装着前のこのように広げた状態では、「いびつ」に見える形状に驚かれるかもしれませんが、車に装着して留め具を絞ると、車体のボディをしっかり包むラインとして収まります。




2本針と1本針の縫製ラインが集まっている箇所です。ミラー袋は、着脱時にミラーに引っかかったり負荷がかかったりするため、その動きに対応した1本針で縫製されます。写真の1本針による縫い目は、ミラー袋周辺の一部の縫製ラインです。




上の写真の裏面です。裏面からも、ミシン糸が2列平行に走っているのと、1本だけで縫われているのとがわかります。




生地表面の2本針で縫われた縫製ラインのアップです。
左の生地と右の生地を縫い合わせていますが、左の生地が「瓦」のように右の生地に被さったうえで、2本の糸が通っているのがわかります。
これは私どものなかで文字通り「瓦縫い」と呼び、雨水が流れ落ちる際に、できるだけ縫い目から内部へ侵入しないようにと考慮された縫い方です。つまり、写真で言いますと、車体に装着した際、左側が上(空)、右側が下(地面)になります。縫製ラインにより部分的に異なることもありますが、基本的には「瓦」の役目になるように、この縫製がなされます。




糸自体も使い分けています。2本針の場合、陽射しや雨水が当たりやすい生地表面は、ダメージを軽減するよう染料のついた灰色の糸で、ボディに触れる内面は、白のソフトな糸で仕上げています。
もっとも、灰色の糸もボディに傷をつける材質ではないのですが、永く使用いただいた際のボディへの影響に少しでも差が出ることを考慮し、結果的に使用する糸にも種類を設けています。




こちらはドアミラー袋の内側の縫製です。仲林工業では、ふたつ上の写真で解説しています「瓦縫い」のため、カバーの左側と右側で縫製の進行方向が真逆になります。それに付随して、1本針で仕上げるドアミラー袋周辺の縫製も、左右で若干、異なった縫い上がりになります。写真は左側のドアミラー袋の内側です。




膨らみ防止の通気筒の内側です。




出荷時、余分な縫い糸はできるだけカットしておりますが、写真のように飛び出ていることも多々あります。しかしこれは縫製の強度に関係しますので、特にいじらずそのままの使用をお願いします。5cm以上出ているときは、2、3cm残してカットいただいてもかまいません。




バックルのメス型部品の内側の縫製です。
バックルを嵌めたり外したりと、ここも動きのある箇所のため1本針ですが、縫い付け強度も必要なため、2本針ではなく1本針による3回縫いを行っています。



独自に開発された世界に唯一の生地、製法だからこそ


独自に開発された世界に唯一の生地、また製法により、縫製結果に以下のような現象が起こる場合があります。



特殊コーティングされた生地表面は、実際に触れられた方ならご存じの通り、ややボンド的な粘着性
を持っています(生地の特性についてはこちらをご参照ください)。
そのため、2本針の縫製の際、赤矢印のように部分的にねじれが生じることがあります。これは、表面の特殊コーティングがミシンを通したときの摩擦がきっかけです。見た目を整えるため、この箇所の糸を切って解いて再縫製することも可能なのですが、ボディに直接触れる内側には影響しないこと、またカバー的効果にもまったく問題がないことから、あえて糸を切るという、耐久性に難が出ることはせずにそのままお出ししています。




上記にも記載の通り、特殊コーティングされた生地表面には粘着性の質感があります。そのため、2本針の縫製で、瓦縫いを行った際にはみ出す部分に差が発生することがあります。
3ヶ所の赤矢印で言いますと、左から、はみ出しが若干(ほんのわずかですが)多い箇所、中央、はみ出しが少ない箇所、最後に右、はみ出しが通常のよくある状態に戻った箇所、になります。特にカーブ部分に現れやすい現象です。
いずれにしましても、ボディカバーとしての効果に問題はなく、瓦縫いとしての役目が叶っている(不良ではない)状態ですので、ご安心ください。




縫製は見た目的にきれいに越したことはありません。しかし仲林工業では、きれいさを追求しながらも、検品の際に心許なさそう、もっと強めに縫製した方が安心、と判断した際、赤矢印のように、追加で糸を縫い加える場合があります。
(ちなみに、縫製ラインは検品としてすべて目を通しています)
もしカバー内側にこのような縫製があったとしても、つまんだり引っ張ったり等、必要以上に触れることはお避けください。追加縫製のため、解れにつながってしまう場合があります。
気にせず通常に使用していれば、問題ございませんのでご安心ください。

特に縫製の集中する箇所の場合、下の写真のようにムラのある縫製になることがあります(写真をタップいただくと、より拡大された写真をご覧いただけます)。





ひとつ上の内側の表面です。表面も一部、シルバーの糸が濃くなったりとアンバランスな見た目になりますが、内側(起毛面)よりも目立つことはありません。

はじめてお使いの場合は、このような縫製に疑問を抱かれるかもしれませんが、見た目こそアンバランスな縫い目であるものの、この補強された箇所は、かなりの強度を持ちます。






HOMEボディカバーへのこだわり > 写真から見る構造